予防歯科

予防歯科とは、いつまでも自分の歯でかめるようにするために、虫歯や歯周病を予防することを目的にした歯科です。健康な歯を維持するためには虫歯や歯周病を治療するのはもちろん大事です。しかし、それらの病気で失われた歯や骨は自然に元に戻ることはありません。それゆえにそれらの病気を予防していくことが一番大事なのです。もちろん、歯磨きをすることで予防効果はありますが、残念ながらそれだけでは不十分であり、歯医者での検診や予防処置が必要になります。

予防歯科で行っていること

フッ素塗布

歯を強くし、虫歯菌に負けない歯を作るためにフッ素を全体的に塗ります。歯科医院で使うフッ素ペーストやジェルは歯磨き粉よりもフッ素が高濃度で含まれており、虫歯予防効果の高いものです。フッ素塗布はお子様だけでなく、大人の方にも非常に有用であるということが近年さかんに言われるようになってきました。特に、歯周病などにより歯ぐきが下がって露出した歯根が虫歯に対する抵抗性が弱いために、その部分の虫歯予防に非常に効果的だという理由などからです。

シーラント

お子さんの虫歯予防の処置のひとつです。奥歯の溝は食べかすがたまりやすく、虫歯になりやすいため、むし歯のリスクの高い時期には溝をプラスチックの材料で埋め立てて、虫歯から歯を守ります。特に６歳臼歯に対して行われることが多いです。

PMTC（ピーエムティーシー）

歯科医院で行う機械や器具を使った徹底的な歯の清掃のことです。毎日の歯磨きで取ることのできない歯垢や汚れなどを専用の器具や歯磨剤によってすみずみまで除去します。これにより、虫歯や歯周病を未然に防いでいきます。 また、歯の健康のためだけでなく、歯の表面の着色が取れてキレイになる、歯がツルツルになって歯垢がつきにくくなる、また、口臭予防などの嬉しい効果もあります。

ブラッシング指導

なんといっても虫歯・歯周病予防には自宅での歯磨きが一番大事です。それが間違った方法で行われていては予防効果が得られないばかりか、歯や歯ぐきを傷つけないとも言い切れません。まずは日々の歯磨きがきちんとできているかの確認をし、自分の歯並びや口の状況に合った歯磨きの方法のアドバイスを専門家から受けることが大事です。