歯のクリーニング

歯のクリーニングとは歯の表面にこびりついてしまった汚れや歯垢、歯石を歯科医師や歯科衛生士が機械や器具できれいに取り除いていく治療法のことです。スケーリングとも呼ばれています。

歯磨きをきちんとしているけどクリーニングは必要？

歯磨きをどんなに丁寧にやったとしても、歯垢の６０%ほどしか取りきることができないと言われています。歯間ブラシやデンタルフロスを併用したとしても９０％が限界であるため、家庭でのケアだけでは歯垢は蓄積してしまいます。また、歯垢が固まって歯石になってしまうと自分では全く取れなくなってしまうばかりか、歯石のざらついた表面にさらに歯垢が付きやすくなってしまいます。主にその取り残しの部分から歯周病や虫歯が発生、進行します。

そのため、自分で取ることのできない汚れは歯科医院で定期的に取らなければ、歯周病や虫歯を予防することができません。歯垢や歯石の溜まりやすさには個人差がありますが、一般的には３ヶ月から６ヶ月の間隔でクリーニングを行ったほうがよいでしょう。このスケーリングと呼ばれるクリーニングは保険診療で行うことができます。

さらなる効果を希望する人はPMTCもオススメ

通常の歯磨きでは落とせないプラークを歯科衛生士がプロのクリーニングで除去！

虫歯や歯周病の原因になる細菌は、自分たちの身を守るためにネバネバした膜を作って歯の表面に貼りつき、その中で活動します。これをバイオフィルムと呼び、台所のシンクなどのヌルヌルと同じで、しっかりこすらないと落ちません。

クリーニングの後にPMTC（ピーエムティーシー）と呼ばれる専用の機械や器具、特殊なペーストを使ったさらなるクリーニングを行うと、歯の表面がなめらかになり、歯垢が付きにくくなるため、より一層予防効果が高まります。PMTCに用いる器具は柔らかいシリコンやゴム、ブラシなどでできていますので、痛みなどを感じることは全くありません。PMTCは保険外診療となります。

特にこんな人にPMTCはオススメです

・虫歯ができやすい人
・歯周病にかかっている人
・歯の着色がつきやすい人
・歯並びが悪い人
・矯正器具が入っている人
・詰め物やかぶせ物が入っている人

PMTCで得られる効果

・虫歯、歯周病、口臭予防

すみずみまで細菌を取り除くことにより、お口の様々なトラブルを防ぐことができます。

・歯を強化する

PMTCの後にフッ素を塗るため、歯の強化、初期虫歯の再石灰化などの効果が期待できます。

・歯がピカピカ、ツルツルになる

歯の表面を専用の機械やペーストで磨くため、表面がなめらかになり、汚れがつきにくくなります。

・歯のトーンが明るくなる

歯の表面のステインもきれいに取れるので歯の色が明るくなります。

・お口がスッキリする

すみずみまで汚れが取れるため、お口がスッキリ爽やかになります。